「出産方面」: 配分。時、つまり人、モノ、事。

2010年4月16日金曜日

配分。時、つまり人、モノ、事。

生卵に、かつおと昆布でとっただしを混ぜながら

ほうれん草のゴマヨゴシ
若竹煮
動物性たんぱく質のおかずがないから
桜海老のだし巻きを加えよう
同居人のお弁当をつくる時間なんだな今はと思った

私はイメージする
イメージっていうわがままな思い込み、をイメージする

30分後の自分がイメージできた

おやじの誕生日に送りつけるモノのセレクト
を、する時間

出すべきかどうか迷う手紙を書く
を、迷う時間

大好きな友達の恋の行方を想像する
を、勝手だなと自戒する時間

遠方の友からの着信履歴に答えよう
と、ソファに座る時間

風邪引きやすい人に会う時にタイの蜂蜜持ってくか
と、食器棚を開け閉めする時間

30分ごとに時間を配る
を、イメージしていたら

だし巻き卵の形がちょい、くずれちゃったけど
完璧なだし巻き卵を求める完璧主義は、くじけちゃったけど

まぁなんとか、時間は区切れた

私はトロい上に身勝手なのだから、誰かをイメージして
思い込みのわがままなりに、自分以外のモノコトを
配分してく

ってのは30分後の自分との戦いでもあるわけで

私はとりあえず今の私の味方になって
そいで過去の自分を裏切っていくわけだけど
それはせんないはなしだけど

カタツムリなので、切れ端のない蚊取り線香なので
全部を混ぜてしまうと焼けない卵なので
とりあえず戦って

そしたらお風呂に入って
リッチな発汗バスソルトのすーとするレモングラスの香りに沈静してもらい
戦った自分と和解して
裏切った自分をよくよくなだめて
三人、中むつまじく大好きな漫画を読もう

明日のためのストレッチ、死体のポーズ
区切った時間と自分の時間を分離させ

その繰り返しで配分は洗練されていくのかも

とか思いながらふと見ると
私が床にこぼした「水とりぞうさん」の
ぬるっとした水を
同居人が拭いている

ああ時間を区切る前に、やることあったの忘れていた

私も同じように区切られるために使われているのかもしれないけど

そういうのって、別に
しあわせちっく

かんしゃちっく

2 件のコメント:

  1. かんしゃちっく で しあわせちっく な
    時間が 区切られ 区切られ しながらも
    ゆるやかに 流れていくと いいね

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  2. うん、つらい面もあるけれど、きちんと区切っていくことが今わたしの出来ることだと思ったよ。

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